匠の宿 山懐からの手紙

どこからも遠く、だからこそめぐり遭える「湯」と「自然」と「人」。山懐で癒しの宿を守り続ける番人達からの手紙
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        枝垂れ桜に白い花満開

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                この画像の中にある生き物がおります見つけて下さい。
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山懐の今日
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            建築には様々な条件・法律・制約があります
            ましてこの建物が立つ場所は国立公園内
            環境省、お役所、消防、保険所、・・・・・・

            お墨付きを頂くには、ありとあらゆる制約がございます
            
            解りやすく申しますと、何度も登場する「湯回廊 菊屋」
            大正時代の建物も混在し、夏目漱石が宿泊した部屋も
            現存する味わいの日本建築

            しかし、今、菊屋を再現しようとしても 不可能なのです
            木造建築の制限、消防法、建築基準法・・・・・・・

            当初は壊す予定の木造の渡り廊下
            何度も何度もお願いして取り壊しを中止してもらいました。
            二度と同じものは作れないのです

            菊屋だけでなく、古い日本旅館を大切に維持管理されている
            旅館のオーナーさんや社長さん。この努力は並大抵の事では御座いません。
            皆様、ぜひこんな貴重な日本旅館をご理解頂きながら、ご利用下さい。

            えっと・・・何の話でしたか・・どこの宣伝??

            そんな制限の中、あれだけの「ふる里」の風景を再現した
            「きらの里」はすばらしいですよね・・・・・?

            あれ・・・?どこの宣伝?

            何を言いたいか言うと、様々な制限の中で
            「庵」の計画が今の形になったという事です・・・
            当然、通年通しての快適性を考えると、機密性、断熱性、遮音性
            
            また、雪かき、雪下ろし、雪囲い・・・などなど
            夏と冬の温度差が40度以上違う環境では到底難しい課題でした。

            
            そんな名残が、姫小松と貸切露天へのこの道

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            お客様からは、ことごとくクレームを頂き、進化いたしまたが
            去年の春はこんな感じでした。
            自然を楽しみ、季節を感じ、そぞろ歩く
            茶室までの小道をイメージしたものでした。
            

山懐の理想と現実
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             そもそも深山桜庵ではなかった
             名前が違っていた。
             
             本来の目的は、雪深いこの奥飛騨に「庵」を作りたかった。

             「庵」 [名]:世捨て人や僧侶などの閑居する小さな草葺
                      (くさぶ)きの家。草庵。いおり
                 [接尾]:文人・茶人やそれらの人の住居

             素朴な佇まい、質素だけれど味わいのある木造建築
             かやぶき屋根に囲炉裏、
             季節を楽しみ 湯につかり 地の食材を食す
             何する事もなく 自分が時を作る「風流人」の宿

             日本人のDNAに刻み込まれた遠き昔の風景
             「きらの里」は一昔、ならば此処はonce upon a time

             名は「深山草庵」


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             雪の中 石を積み 追い込みの作業
             かけ湯の湯溜めに使う丸太
             東屋に使う太い柱
             囲炉裏に組まれる無垢の板
       
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             ほんの一年前は名前が違っていた。

山懐の始まりから
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           昨晩からほろほろと
           名残の雪が舞ってます
           今朝、お各様の車の上
           5cmほど乗ってました。

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まあまあ・・・まだ3月ですし
降るとは思ってましたから
いいのですが・・・

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                                お客様の車のが心配です
                                積雪にはならないものの
                                やな感じです。

山懐に名残の雪
      2007年4月28日深山桜庵が開業
      つきなみに 1年の速さには驚きます
      1歳にななるんですね・・・何とか

      以前担当した修善寺 湯回廊菊屋」は360歳
      宿としてお客様を癒し続けて360年です
      そして361年目を引き継ぎ 歴史の重圧と戦いながら
      名を汚す事無く、新菊屋を立ち上げたつもりでおります。
      今は優秀なスタッフにより 一層魅力的な宿として
      修善寺に歴史を刻んでおりまが

      此処、山懐の地に新たに誕生した「深山桜庵」では
      一から作り上げる難しさに苦労いたしました
      建物、サービス、スタッフ、自然、地域
      
      何よりも自然への予測はことごとく打ち破られ・・・

      最新の宿!・・・・のシャワーが凍って出ない!!
      えー!ありえないでしょー・・などなど
      
      しかし、この自然だからこそ、深山桜庵は存続し
      これからも歴史を刻んで行くのでしょね。


      さて、今回の特集は、そんな深山の四季を振り返りながら
      今まで表に出る事のなかった写真や裏話を絡め、お送りしたいと考えます。

      
              「山懐の一年 季の回想録」 をお楽しみに

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                      「囲炉裏の位置、色はどうしようか」 2007 残雪の頃

               

                         つづく

山懐を想い帰して
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        太陽の角度がほんの少し
        山の尾根との距離を長くし
        風はいつもより右から吹き抜ける

               月と大地の間にはすりガラスのように
               うっすらとした空気が漂い
               拡散した青い光は、すべてに色を注す

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 昼の光は、保温となっていた雪を溶かし
 直接の日差しは目覚めに拍車をかける

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  春の新芽が苦いのは
  食べられない為?

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               改めて ここの自然は濃いと思う
山懐の地にまた新しい季節
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            肩を叩かれ、振り向けば 春 
            誰かと思ったら 春 
            足音もたてずに突然で驚いた。

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                    雪の奴も突然やって来たし
                    春も来てる、いつ来たの
                    
             タララッ タララッ と 熔けて
             おいおい もう少しゆっくりして行けよ
             さんざん世話かけたくせに
             意外とつめたいね



             だってツララだもん

             お後がよろしいようで

山懐に春
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            ある日の事だった・・
            突然の指令
            男達は息を呑んだ・・

             
            その指令は過酷なものだった・・
            標高1200メートルを越えるこの地
            人力のみで行われる作業
            少ない酸素は男達の疲労に拍車をかけた

            指揮を取る男、除雪隊長と呼ばれていた
            多くの経験と勘だけがたよりだった

            重い雪、滑る足場、作業は困難を極めた
            「このままでは期日に間に合わない!」
            男達の背中につめたい物が走った・・・

            隊長は期日の延期を求め依頼者を訪ねた
            「無理です、どう考えても期日には間に合いません、
            多くの隊員にも疲労の限界が来ています」

            沈黙が続いた・・・

            その時、依頼者が言った・・
            「温泉が使えないか」

            湯量の豊富なこの地、風呂に使用された温泉は毎分1トン
            この湯を使い雪を熔かす!

            隊長は「いける」と確信した・・・

            そしてついにそれは完成した!

 





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             期日より5日も早い完成だった
             全長20m 貸切露天までの雪道
             
             ライトとランプの灯は
             雪道を光の道に変えた

             それは想像以上の美しさだった・・

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山懐の挑戦者達

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         刺す空気が
         包む空気に
 
                       今日の笠ヶ岳も 
                       柔らかな感じが
                       しませんか

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                               食事処「深山桜」より望む


             前回の指令、雪道
             いつしか私が堀進めております!
             隊長もお歳なもので・・。

             予定では本日開通予定!
             道路問題でゆれる日本
             喜ばれる道路を作ろう!

山懐で日本を語る
        冬と春の兆しが交互に訪れる
        今日は暖かいと思い温度計を見る
        −5度・・・・

                  このマイナスの気温を暖かいと感じるようになった・・・
                  しかし、お客様からも「都会の寒さとは違い暖かい」
                  との声も聞く。

 いずれにせよ、雪はまだまだ楽しめる
 あまりにも多いお客様の感動の声に乗せられて
 行動開始!!

              指令!! 露天付き客室「姫子松」を開けろ!!  

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             現在、雪の為クローズしている「姫小松の棟」
             安全性、快適性を解決させて3月15日開花宣言!!

        であれば!まだまだお楽しみを増やしますよ!
        と、除雪隊隊長に緊急指令!

              
                   貸切風呂への雪道を開通させろ!! 

              現在も貸切露天風呂までの雪囲いされた木道がお客様の人気スポット
              しかし!まだまだ足りない!この季節ならではのスポットを !

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                    堀進め!!貸切をめざして!!    

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                   残り10m!!       

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              降雪の少ない時期、ロウソクを灯した雪道をお楽しみ下さい
              思いっきり雪を楽しんでくださいませ。

    こんなグッツもご用意
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 子泣きセット

                高さ1,5m〜2m 全長20m
                除雪隊隊長の体力が続くか!
                3・15 「貴方は通らずにいられない」

山懐の指令
               
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